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    若島孔文『ブリーフセラピー講義』(金剛出版)



    若島先生の著作ではわりと新し目の本で2011年刊。

    本書は、ぼくにとってはとても難しい本だと感じられた。

    理由は、「大賛成」の部分が9割、「大反対」の部分が1割、という内容だから。

    これが「まあまあ賛成」が7割で「まあまあ反対」の部分が3割、であれば、なかなか良い、及第点、で済ませられるのだが。


    いままで以上に、研ぎ澄まされて、よりシンプルになっている印象がある。

    やっていることは高度だと思うけれど、じっさいにブリーフセラピストがこの本を読んで、明日のセッションがいつもよりもうまくいく、ということになるのは間違いない。

    ぼくも読みながら、過去のセッションを思い浮かべて、「ああ、こうすればよかったんだ」と膝を打つことが多かった。

    ここは非常に大事なポイントだ。


    「大反対」のポイントなのだけれど、これもちょっと込み入っていて、正確に言うなら、「反対」と明確に意見を言えるというよりも、「消化しきれていない」というのが正直なところ。

    どう込み入っているかというと、

    (1)ド・シェイザーの「例外」概念を拡張し(この部分にはぼくは大賛成)

    (2)それを「輝く側面」とよんで、これをdo moreせよ、という論旨(ここにひっかかる)

    この(1)と(2)は、本書では切っても切れない、かのごとく述べられている。

    「理論的な基礎づけは長谷川先生におまかせする」と述べられているように、「これが永続的な解決になる」ということが腑に落ちるようには説明されていない。


    ぼくは「ソリューション・フォーカスト」と言い始めてからのド・シェイザーにはあまり魅力を感じない。

    システム理論にのっとるのであれば、何ものにも「フォーカス」してはならないはずだからだ。

    その意味で、ビル・オハンロンやバラ・ジェイソンの「ソリューション・オリエンテッド」という言い方のほうが、ぼくは気に入っている。

    「解決とは、例外状況のことだ」というド・シェイザーの命題は、あまりに「クライアントにとっての問題解決」を限定しすぎているとぼくは思う。

    その意味で、「例外」という概念を、若島流に拡張する方向性には、大賛成なのだ。


    一方、拡張された例外概念を「輝く側面」とよんで、これをdo moreせよ、という言い方は、ぼくの嫌いなポジティブ・シンキングやらプラス思考やらとどこが違うんだと思わされる。

    「輝く側面」があるのなら、「輝かない側面」もあるということになる。

    セッションで、目の前にいるクライアントは、カウンセラーとのコミュニケーションで「輝く側面」という現実を社会的に構築していったら、それはとうぜん、元気になったようにみえるだろう。

    しかしその夜、あるいは2週間後、あるいは5年後、抑圧された「輝かない側面」が、まるでコインがひっくり返るように、そのクライアントに現前してしまったとしたら、これは永続的な解決になるのだろうか。

    バイナリ・コード(二値コード)は必ず反対側を備えている。

    そもそも、「輝く」とか「輝かない」という判断をするのは誰なのだろう。

    カウンセラーなのだろうか、クライアントなのだろうか。

    「コミュニケーションだ」ではますますわからない。

    カウンセラーもクライアントも「輝く」と思っていないのに、コミュニケーション上は「輝く」という現実がキャッチボールされているように見える、というだけにすぎなくなる。


    ぼくは「清濁併せ呑む」ことが大好きだ。

    まず短期的に「元気づける」ことは重要だろう(デシの動機づけ研究が参照されているように、コーチング的な技法が必要なタイミングはある)。

    そのうえで、「問題はあるけれど、それでもいいじゃないか」と思えるようになることが、ロジャーズ的な意味での「成長」なのではないか(あまり大きな意味で「成長」という言葉を捉える必要はない)。

    カバットジンがいうように「やっかい事だらけの人生だ!」とにこやかに言えるようになれれば、その「解決」は永続的になったと言えるのではないか。

    これはまあ、ぼくの理想論にすぎないのかもしれないが。




    ダイエット

    (2月4日分)

    384日目。

    体重64.6kg(17.9kg減)。体脂肪率17.4%(10.2%減)。



    ぼくのダイエット法はコチラ(ようはケトジェニックダイエットを認知行動療法でサポートしたものです)



    ダイエット指南のメルマガ発行してますダイエットの教科書@まぐまぐ



    認知行動療法ダイエットプログラム主催しています(ぼくも実践しているケトジェニックダイエットの指導もしています)



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