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津田マガvol.0をePubで読む(というかSigil0.5.2の使い方)

はじめまして。ブログ始めました。よろしく。

ニートなんですけど、自営業を始めることにしました。ニートだけど社長です。よろしく。

初回エントリは、

津田大介さんのメルマガの「創刊準備号(Vol.0)」をePub形式で読めるようにする方法

について書きます。

津田さんのメルマガは、めちゃくちゃ分量も多い上に内容も充実していて、評価が高いですね。

「津田大介の『メディアの現場』」は、現在、「まぐまぐ」「夜間飛行」「BCCKC」「タグマ!」から購読することができます。

津田マガ(Twitterでのハッシュタグは#tsudamag)の画期的なところは、内容もそうなんだけど、なんといってもePub形式で読めるところです。

電子書籍って、これまでは自炊してPDF形式で、というイメージがあったのだけど、ePubでDropboxフォルダに入れてiPadなどのタブレット(iPhoneやAndroidで読んでる人が多いね)で読むのがとても気持ちがいい。

これは、はっきりいって、「ePubの快楽」と言ってもいいぐらいのエポックメイキングなメディアの誕生だと思う。

ePubに触れてしまうと、あまりにも気持ちが良すぎて、紙の書籍に戻ることは、もうできなくなってしまう。

「津田大介の『メディアの現場』」は週刊で、現在、ePubも同時に配信しているのだけど、ePubをダウンロードしたらメルマガ本体はゴミ箱に入れてしまう(嘘。Gmailのアーカイヴに入れてる)。

で、ePubでの配信が始まったのが、確かvol.9から。

それ以前は、@mah_jpさんが配布していた「津田マガePub変換ツール」でePub変換しなければならなかった。

このツール、致命的なことに、創刊号(vol.0)には対応していなかった。

だから、ぼくは、創刊号vol.0をいまだに読めていない。

したがって、正直、津田マガ礼賛記事を書こうにも、読んでいないのだから評価のしようがない(購読し始めたのは創刊準備をするという宣言の直後からなのに)。

そこで、この創刊準備号(vol.0)をePubに変換して、それから読んでいこうぜ、という考えが浮かんだ。

が、@mah_jp氏のツールは、改良を重ね、ローカルでPerlスクリプトを動かすというものから、WEBサービスに変わった。

それに伴い、vol.0もePubに変換できるようになった。

というわけで、各メルマガ配信スタンドで読むことができるvol.0をコピーして、「津田さんメルマガ→ePub変換ウェブサービス」へどうぞ。

……。

まあ。ここで記事が終わってもつまらないので、当初の目標であった「自分でePubを作ってみる」というのを、やってみようかと思う。

前提(ePubの仕様)

ePubというのは、実はZIPファイルなので、拡張子を.epubから.zipに変えれば、そのまま解凍ソフトで解凍して、中身をみることができる。

そこで現時点で最新号のvol.21の中身を見てみよう(別のフォルダにコピーしてからね)。

tsudamag20120201_vol21.zipの中はこうなってる:
tsudamag20120201_vol21/META-INFcontarner.xml
/OEBPSいろいろ
mimetype
(/で始まっているのは、ディレクトリ)

ルートに、さっそく"mimetype"というファイルがある。これをテキストエディタに送ってみよう。

application/epub+zip

たった1行。

これはファイル名も"mimetype"でなければならず、ファイル内も改行やキャリッジ・リターンが入っていてはならない。

さらに、圧縮されていてはならない

ちなみに文字コードはUTF-8でした(以下全ファイル同様)。


次、META-INFディレクトリ(このディレクトリはePubのルートに在る必要がある)内を見る。

"container.xml"というファイルがあるが、ePubリーダーはまずこれを探す。そして記述には厳格なルールがある。

こう記述してある:

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<container version="1.0" xmlns="urn:oasis:names:tc:opendocument:xmlns:container">
    <rootfiles>
        <rootfile full-path="OEBPS/content.opf" media-type="application/oebps-package+xml"/>
   </rootfiles>
</container>

このファイルで可変なのは、full-pathの値ですが、これはこのファイルを基準とした相対パスではなく、ePubファイルをルートとした絶対パスであることに注意。

なお、ePubファイルにDRMをかけるには、このMETA-INFディレクトリにオプション・ファイルが必要なのですが、いまのところePubにDRMかけるにはAdobeのCONTENT SERVER 4が必要だったと思うのですが、他にもあれば教えて下さい。


次、OEBPSディレクトリ内を見る。

構造はこう:
OEBPS/Text
content.opd
toc.ncx

"container.xml"で定義されていたrootfile("content.opf")がここにありますね。

"toc.ncx"は名前からして、目次ですね。


"content.opf"は最重要ファイルで(ファイル名は任意)、ここで書籍のテキスト、目次用のncxファイル、他のファイル(画像やらスタイルシートやらフォントやら)の場所を、ここで指定します。

ではさっそく、OPF(Open Packaging Format)ファイルを開いてみましょう:

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?>
<package xmlns="http://www.idpf.org/2007/opf" unique-identifier="BookId" version="2.0">
  <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:opf="http://www.idpf.org/2007/opf">
    <dc:identifier id="BookId" opf:scheme="UUID">urn:uuid:71d9da8b-6b84-41dd-9db5-06b02cb34463</dc:identifier>
    <dc:title>津田大介の「メディアの現場」2012.2.1(vol.21)</dc:title>
    <dc:creator opf:role="aut">津田大介</dc:creator>
    <dc:language>ja</dc:language>
    <meta content="0.4.2" name="Sigil version" />
  </metadata>
  <manifest>
    <item href="toc.ncx" id="ncx" media-type="application/x-dtbncx+xml" />
    <item href="Text/Section0011.xhtml" id="Section0011.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0001.xhtml" id="Section0001.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0002.xhtml" id="Section0002.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0003.xhtml" id="Section0003.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0004.xhtml" id="Section0004.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0005.xhtml" id="Section0005.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0006.xhtml" id="Section0006.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0007.xhtml" id="Section0007.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0008.xhtml" id="Section0008.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0009.xhtml" id="Section0009.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
    <item href="Text/Section0010.xhtml" id="Section0010.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
  </manifest>
  <spine toc="ncx">
    <itemref idref="Section0001.xhtml" />
    <itemref idref="Section0002.xhtml" />
    <itemref idref="Section0003.xhtml" />
    <itemref idref="Section0004.xhtml" />
    <itemref idref="Section0005.xhtml" />
    <itemref idref="Section0006.xhtml" />
    <itemref idref="Section0007.xhtml" />
    <itemref idref="Section0008.xhtml" />
    <itemref idref="Section0009.xhtml" />
    <itemref idref="Section0010.xhtml" />
    <itemref idref="Section0011.xhtml" />
  </spine>
</package>

OPFは名前空間http://www.idpf.org/2007/opfを使用する必要があり、メタデータの場所はDublin Core Metadata Initiativeの名前空間http://purl.org/dc/elements/1.1/。

<meta content="0.4.2" name="Sigil version" />

の1行から、このePubファイルが、オープンソースの電子書籍エディタ"Sigil"のVersion0.4.2で作られたことがわかります。

Sigilはかつて、OPFファイルとNCXファイルの編集はできなかったのですが、version0.4.0から可能になりました。


あとはシンプルですねー。表紙も画像もなし。外部スタイルシートもなし。

メタデータで必須なのはtitleidentifierですが、ここではcreator, languageも定義されています。

他にはdate(発行日)、publisher(発行者)、rights(著作権情報)などをここに追加できます。


manifestセクションにはePubに含まれるすべての物理的リソースが記載されなければなりません。

ここでは目次とテクストだけ記載されていますね。

hrefはここでは、相対パスでなければなりません("container.xml"では絶対パスだったこととの相違に注意)。


spineはリーダーに、ファイルが読み込まれる順番、「電子書籍の線形読み取り順(linear reading order)」を指定します。


他に、このOPFファイルにはguideセクションが(普通は)あって、リーダーにセマンティック(意味的)な情報を提供します。

それぞれのファイルが、何を意味するのかを説明します(「coverは表紙だよ」「tocは目次だよ」など)。

あったほうがいいセクションですが、津田マガにはない!


はい、では次、NCXファイル(目次)を見ましょう:

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="no" ?><ncx xmlns="http://www.daisy.org/z3986/2005/ncx/" version="2005-1">
  <head>
    <meta content="urn:uuid:71d9da8b-6b84-41dd-9db5-06b02cb34463" name="dtb:uid"/>
    <meta content="2" name="dtb:depth"/>
    <meta content="0" name="dtb:totalPageCount"/>
    <meta content="0" name="dtb:maxPageNumber"/>
  </head>
  <docTitle>
    <text>津田大介の「メディアの現場」2012.2.1(vol.21)</text>
  </docTitle>
  <navMap>
    <navPoint id="navPoint-1" playOrder="1">
      <navLabel>
        <text>津田大介の「メディアの現場」</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0001.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-2" playOrder="2">
      <navLabel>
        <text>1.今週のニュースピックアップ Expanded</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0002.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-3" playOrder="3">
      <navLabel>
        <text>2.メディア/イベントプレイバック</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0003.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-4" playOrder="4">
      <navLabel>
        <text>3.今週の原発情報クリッピング〔1月23日〜1月29日〕</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0004.xhtml"/>
      <navPoint id="navPoint-5" playOrder="5">
        <navLabel>
          <text>【政府事故調査・検証委員会による中間報告に対するパブリックコメント】</text>
        </navLabel>
        <content src="Text/Section0004.xhtml#heading_id_3"/>
      </navPoint>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-6" playOrder="6">
      <navLabel>
        <text>4.津田大介のデジタル日記〔1月25日〜1月31日〕</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0005.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-7" playOrder="7">
      <navLabel>
        <text>5.140字で答えるQ&A</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0006.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-8" playOrder="8">
      <navLabel>
        <text>6.メディア・イベント出演、掲載予定〔2011年2月2日〜2月20日〕</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0007.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-9" playOrder="9">
      <navLabel>
        <text>7.MIAUからのお知らせ</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0008.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-10" playOrder="10">
      <navLabel>
        <text>8.速水健朗の「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」《第4回》</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0009.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-11" playOrder="11">
      <navLabel>
        <text>9.プレゼントコーナー</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0010.xhtml"/>
    </navPoint>
    <navPoint id="navPoint-12" playOrder="12">
      <navLabel>
        <text>10.ネオローグユニオン</text>
      </navLabel>
      <content src="Text/Section0011.xhtml"/>
    </navPoint>
  </navMap>
</ncx>

ご覧のようにXMLファイルですが、head部には4つのmeta要素が必須です。

uid
一意のID。OPFで指定されたidentifierと一致する必要があります。
depth
目次の階層レベル。「部、章、節」などとネストされる場合は2以上にする必要がありますが、このようにネストがない電子書籍では……あれ?2になってる。なんでだろ。と思ったら"Section0004.xhtml"に2つめのヘッダがあるんですね。
totalPageCountmaxPageNumber
プリンタで印刷するときの設定。0なので、上から順番にビャーっとプリントされる設定ですね。
  <docTitle>
    <text>津田大介の「メディアの現場」2012.2.1(vol.21)</text>
  </docTitle>

はOPFのdc:titleの値と一致します。

じゃあ最後、"Text/Section0001.xhtml"を見てみましょう:

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
  "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" xmlns:xml="http://www.w3.org/XML/1998/namespace">
<head>
  <title></title>
  <style type="text/css">

  /*<![CDATA[*/

  p.sgc-1 {font-weight: bold}
  /*]]>*/
  </style>
</head>

<body class="sgc-1">
  <p> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━</p>

  <h1 id="heading_id_2">  津田大介の「メディアの現場」</h1>

  <p>                                                    2012.2.1(vol.21)</p>

  <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━</p>

  <p>《目次》</p>

  <p>1.今週のニュースピックアップ Expanded</p>

  <p> ——弁護士ジャーナリスト・日隅一雄氏が語る「原発報道の真実」</p>

  <p>2.メディア/イベントプレイバック</p>

  <p> ——スマートEVが指し示す新たなクルマの未来像とは</p>

  <p>3 .今週の原発情報クリッピング</p>

  <p>4.津田大介のデジタル日記</p>

  <p>5.140字で答えるQ&A</p>

  <p>6.メディア・イベント出演、掲載予定</p>

  <p>7.MIAUからのお知らせ</p>

  <p>8.速水健朗の「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」</p>

  <p> ——『ニンテンドー・イン・アメリカ』ジェフ・ライアン(早川書房)</p>

  <p>9.プレゼントコーナー</p>

  <p>10.ネオローグユニオン</p>

  <p><br /></p>

  <p class="sgc-2 sgc-1">※2月8日、2月15日配信号は東北取材に出るためお休みします。代わりに現地から特別レポートを不定期にお送りする予定です。</p>
</body>
</html>

xhtml文書ですが、おお~、外部スタイルシートを使わずに、このファイルのhead部ででスタイルを定義してますね(Sigilが勝手にやります)。

あとはまあ、ふつうのxhtml文書です。

が、いくつかルールがあります。

XHTML 1.1として妥当性検証する必要がある
name属性は使えません。アンカーにはidを使います。
imgが参照できるのはePub内だけ
WEB上のファイルを参照することはできません。
scriptは使えない
リーダーがJavaScriptをサポートするという要件がないから。

スタイルシートについてですが、@font-faceが使えます。

埋め込みフォントが使えるということですね。多言語に対応するには必要です。


ePubの仕様については以上です。


パッケージ化してみる。

では具体的に作業してみましょう。

まずディレクトリとファイルの構造ですね。

tsudamag201110831_vol0/META-INFcontainer.xml
/OEBPS/TextSection0001.xhtml
mimetypecontent.opdSection0002.xhtml
toc.ncxSection0003.xhtml
Section0004.xhtml
Section0005.xhtml
Section0006.xhtml
Section0007.xhtml
Section0008.xhtml
Section0009.xhtml
Section0010.xhtml
Section0011.xhtml
Section0012.xhtml

さて、だんだん面倒になってきました。

zipとか、コマンド打つのめんどいし(普通の圧縮ソフトでzip変換じゃだめです。"mimetype"ファイルがバンドルの先頭に来て、圧縮されていてはダメだから)。

オリジナルがSigil使ってんだからSigil使わね?

というわけでSigil配布ページヘ。

ふむ、現行バージョン0.5.2でePub3には未対応、と。

インストーラーをダウンロードします。

GNUライセンスにAgreeします。

Full installationですが、関連付けははずしておきます。

ああー、C++で作成って書いてあったけど、Qtで作ったみたいですね。いいですよね、Qt

早速起動します。

こんな感じです。

Sigil

起動したらいきなりOEBPSディレクトリ内に入って、テキストの編集画面が現れたので、たぶん"mimetype"ファイルと"META-INF/contaner.xml"ファイルは自動的に作られるのでしょうね。便利だなあ。

見た目は、「ブックビュー」がリーダーで表示されるWYSIWYGで、「コードビュー」がxhtmlコードをそのまま表示しますので、Dreamweaverとか、その手のHTMLエディタと同じですね。

では簡単なところから始めましょう。

「まぐまぐ」のサンプルページからvol.0をコピーして、テキストエディタに貼り付けます。

《目次》には11項目ありますが、その前に《「メディアの現場」創刊にあたって》があるので、xhtmlは12ファイルに分けます(上記構造を参照)。

冒頭から《1.今週のニュースピックアップ》直前までを、"Section0001.xhtml"にコピペします。

ここで重要なのは、メルマガに合うように「改行」されている箇所を、「改行なし」に変更することです。

ePubはリーダーに合うように勝手に改行しますからね。

HTMLで書かれたホームページと同じです。

改行して良いのは、見てわかるような、一行空きのところです。


1ページ目、終わったら、「ブックビュー」から「コードビュー」に切り替えて、ゴミ掃除します。

brタグがpタグではさまれていたりするのが嫌なので、pタグのみ、もしくはbrタグのみにしていきます。

あと文章中は改行タグなしで。

「検索と置換」で一気に消します。


それと、Sigilは「見出し」から目次を作るみたいなんで、「――「メディアの現場」創刊にあたって――」をh1タグで囲んじゃいましょう。

各ページの見出しにはh1タグを使うべきですが、ePub内で使うidを自動的に付与したいので、いったん「ブックビュー」にして該当行にカーソルを置き、「Heading 1」を選んでセーブ(Windowsだとおなじみの[Ctrl+S])してください(それから「コードビュー」を見てidが付与されているか確認)。


ここまで来たらいったんセーブ。

「tsudamag201110831_vol0.epub」で保存。


次、Sigilの"テキスト"フォルダを右クリックして「空の章を追加」します。

以下、同じ作業を12ファイル分。


あ、2ページ目、「1.今週のニュースピックアップ」に、脚注が出てきましたね。

アンカーを挿入するボタンは……ない。

タグ手打ちっすか。

これだと、テキストエディタで全ページ編集して、「既存のファイルを追加」したほうがよさそう?

いや、テキストエディタで編集したものをSigliの「コードビュー」に貼付けるのがいいかな。

うむ、そうしよう。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
  "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
  <title></title>
</head>

<body>
  <p> </p>
</body>
</html>

という内容をテキストエディタにコピペ。"適当な名前.htm"かなんかのファイル名でhtmlエディタモードにする。

zen-codingおいしいです。

アンカーにname属性は使えないんですよ~id属性使ってくださいね~。

こんな感じ:

参照元:行為が違法になるというもの <a href="#note1" id="noteref1">[*1]</a> 。
参照先:<p><a href="#noteref1" id="note1">[*1]</a> <p>「ダウンロード違法化」ほぼ決定 その背景と問題点</p>
<p><a href="http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/24/news085.html">http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/24/news085.html</a></p>

テキストエディタからSigilにコピペして、セーブするときに、XHTML1.1妥当性チェックにひっかかると、警告が出ますが、「手動で修正」にしてください。「自動修正」にすると文書がなぜか欠けます。

「&」も「&amp;」でエスケープしているか、チェックしてくれる。

改行は、空行を入れるべき改行(pタグ)と入れない改行(brタグ)を使い分けましょう。

……で、"Section0012.xhtml"に「11.ネオローグユニオン」からラストまでを貼りつけて編集したら、「見出しから目次を生成」ボタンをクリック。

「見出しセレクター」を見ると……うん、ちゃんとh1タグが全部「目次のエントリー」にリストされてる。「OK」。


いちおう"toc.ncx"ファイルをダブルクリック。「熟練者向けです!」って警告が出るけど、「以後出さない」にチェックを入れる。

UUIDはSigilが自動生成してくれるようだ。

だいたい良いようだけど、docTitleがまだ入っていない。

ここを次のように書き換える:

<docTitle>
<text>津田大介の「メディアの現場」2011.8.31(vol.0)</text>
</docTitle>

それから"content.opf"をダブルクリック。

<dc:identifier タグの直後に、次の3行を挿入。

<dc:title>津田大介の「メディアの現場」2011.8.31(vol.0)</dc:title>
<dc:creator opf:role="aut">津田大介</dc:creator>
<dc:language>ja</dc:language>

これでできたはず。

保存したら、「Epubの検証」(チェックマークのボタン←こんなの)。

「問題は見つかりませんでした!」やった!

SigilはFlightCrew EPUB validatorで妥当性チェックしてくれますが、念のため、JavaのツールEpubCheckでも確認しましょう。

"EPUBCheck 3.0 beta 4 Binary"をダウンロード。解凍。


(Javaにパスが通ってるのが前提で)あとはコマンドラインで(WindowsならConsole2を入れといたほうがいいよ)……このページではじめて知ったけど、コンソールウィンドウにファイルをドロップすると、パスが入力されるんですね。へえ~。

コマンドラインにjava -jar と入力(-jarの後にスペース)、"epubcheck-3.0b4.jar"をコマンドラインウィンドウにドロップ……ぬ!Console2だと効かない!

しょうがないからWinキー+Rcmdjava -jar 、ドロップ、スペース、検証したいePubをドロップ、エンター!

Epubcheck Version 3.0b4

Validation against EPUB version 2.0
No errors or warnings detected.

よーし、OK!

なーんて、このツール、WEBアプリもあって、http://threepress.org/document/epub-validateでもオンラインでチェックできるんですけどね!(落ちてるみたいだけど)。

参考サイト:EPUBで電子書籍を作成する

@mah_jpさんのツールみたいなSocialReading機能を実装してみたい!あれはかっこいいものだ!

「津田さんメルマガ→ePub変換ウェブサービス」(以下「変換サービス」)というものがあるそうだが、公式がePubを配信している現在、それって存在意義あるの?と思った方。

「変換サービス」でePubにすると、Twitterと連動したSocialReading機能が実装されるのだ!

正直あれはかっこいい!

  • 「●Tweet」をクリックすると、自動的に「#tsudamag 【津田大介の「メディアの現場」vol.0 創刊準備号】について:」とハッシュタグ付きでTwitter投稿フォームがあらわれる。
  • 「▼検索」をクリックすると、自動的にハッシュタグ「#tsudamag」検索の結果があらわれる。
  • 「■読了」をクリックすると、「#tsudamag 【津田大介の「メディアの現場」vol.0 創刊準備号】を読了。」とハッシュタグ付きで投稿フォームがあらわれる。

というわけでさっそく中身を見てみる。

というか中身はみんなみてみれ。表紙も画像もスタイルシートも入ってる。

で、各xhtmlファイルの見出し(「変換サービス」だとh2タグ使ってるね)のあとに、次のコードが入っている。

<div class="mail2epub-socialreading">
<a href="http://twitter.com/share?text=%23tsudamag%20%E3%80%90%E6%B4%A5%E7%94%B0%E5%A4%A7%E4%BB%8B%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E3%80%8Dvol.0%20%E5%89%B5%E5%88%8A%E6%BA%96%E5%82%99%E5%8F%B7%E3%80%91%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%EF%BC%9A" target="_blank">●Tweet</a> <a href="http://twitter.com/search?q=%23tsudamag" target="_blank">▼検索</a> <a href="http://twitter.com/share?text=%23tsudamag%20%E3%80%90%E6%B4%A5%E7%94%B0%E5%A4%A7%E4%BB%8B%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E3%80%8Dvol.0%20%E5%89%B5%E5%88%8A%E6%BA%96%E5%82%99%E5%8F%B7%E3%80%91%E3%82%92%E8%AA%AD%E4%BA%86%E3%80%82" target="_blank">■読了</a>
</div>

なるほど、仕組みは単純だけど、「変換サービス」のフォームに入力したデータから自動的に「vol.何」なのかを読み取って、挿入してるのね~。

ePubを読む環境は、大概インターネットに接続されているので(我が家にはiPadとiPad2があるが両方Wi-fiモデルなので、外出中だと接続されていないが)、こういうのが電子書籍の可能性ですよね。

「実践ビジネス英語」2002年2月号Lesson21:Books and E-Booksの2月3日配信分でジャック・ワキモトはこう言っている:

But when books are not only digitized but properly hooked up to the Internet, then e-books will really come into their own. Their full potential as gateways to information will be realized. The common distinction between the Internet and books is a false dichotomy.

(↑売り切れ……え、NHKラジオ講座の過去テキストってプレミアつくの?!)

さあ、ポール・ピアソン(昔ながらの物理的書籍愛好家)とのバトルが始まる!

乞うご期待!

というかもう3月号が発売されるころじゃないか?

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